八十八夜
ならぶ菅笠 涼しいこえで
歌ひながらに植え行く早苗
ながい夏の日いつしか暮れて
植える手先に月かげ動く
かへる道道あと見かへれば
葉末葉末に夜つゆが光る
文部省小学唱歌「いなかの四季」は明治43年、「尋常小学読本唱歌」にある。作詞者の堀沢周安(1869ー1941)は中学校の国語教師だった。「いなかの四季」は一番から四番まであるが、掲載したのは二番の夏の情景を歌ったものである。
本日は八十八夜。立春から数えて88日めが「八十八夜」。「夏も近づく八十八夜」とはよく言ったもので、全国各地では夏日になっている。
昔から、暖かくなってきた後で、急に気温が低下して発生する霜のことを「別れ霜」といった。この晩霜は八十八夜以後はあまり起こらないので、「八十八夜の別れ霜」という言葉がある。
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