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2011年5月 2日 (月)

アメリカの正義、リベンジ(仇討ち)に大義はあるか

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    オバマ大統領がオサマ・ビンラディンをパキスタン北部アボタバードで殺害したことを発表。家族と一緒にいたところを殺害されたらしい。夜襲の映像を見ると、吉良邸討ち入りのように感じた。「何千人もの無実の人の殺害に関与した悪い奴」という。生け捕り後に処刑されたものとみられる。世界強国アメリカに逆らえばこうなるということか。ロイターは「正当な処罰が下った」と表明。CNNは「正義を達成」。キャメロン英首相は「ビンラディンの死亡を歓迎」と。シンガポールでは株価が下落、日本では急騰したという。生け捕って裁判にかけるのが正当か。だがフセイン死刑裁判も疑問だったが政治犯は難しい。欧米キリスト教国にはモーセがシナイ山で神から啓示をさずかった「十戒」の教え「殺してはいけない」とあるはずだ。ところが民衆が喜ぶのは「眼には眼を、歯には歯を」という報復主義であり、大統領の支持率は上がる。かちかち山の昔話、会稽の辱をそそいだ呉越抗争と復讐劇の歴史は繰り替えされる。

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世界史」カテゴリの記事

コメント

そうですね。殺してしまうと根本的な解決にならず第二のビンラディンが出てくるのは時間の問題。

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