菊栄えて、国滅ぶ
本日の朝日新聞の1面に高校野球大会歌「栄冠は君に輝く」の記事がある。大好きな歌だ。そういえば「六甲おろし」も「闘魂こめて」もみんな古関裕而が作曲している。「暁に祈る」「露営の歌」「愛国の花」「若鷲の歌」「ラバウル海軍航空隊」その作曲リストをみると驚かされる。国民に愛された応援歌や行進曲はほとんど古関裕而の手になるものである。昭和という激動の時代そのものといってよい。今日、5月15日はあの「五・一五事件」が起こった日だ。犬養毅が射殺され、次の首相には海軍大将の斉藤実が就き、こうして太平洋戦争の終了まで政党内閣が復活することはなかった。いまもちょうど日本は震災から2ヵ月がたっても瓦礫の撤去は進まず、原発事故対応も心もとない状況にある。次郎物語の4部、5部の五・一五事件、二二六事件、思想統制といった暗い時代に向かっていく状況と似ている。日の丸、君が代を賛美し、太平洋戦争中の「惟神の道」のような思想をかつぎだす人がでてきている。国難になるとナショナリズムで乗り切ろうとするのは80年前と少しも変わらない。
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