聴診器とラエネク
ニュートンは林檎が落下するのを見て万有引力を連想し、星飛雄馬は少女が毬をつくのを見て大リーグボール2号を生み出した(漫画の話でゴメン)。つまりチョットしたヒントが大発見のきっかけになるということ。聴診器の誕生にもこんなエピソードがある。
フランスの若き病理学者ルネ・ラエネク(1781-1826)は、子どもが木の棒の端を耳をあてて遊んでいたことからヒントをえて、体内で発生する心音や呼吸音を聴くことに気づいた。1819年、木製の筒に改良して、心臓病に役立てた。その後、聴診器で診断できる疾患に関して論文に表し、その普及に努めた。ラエネクの聴診器の発明は医学の進歩に大きな貢献をしたことはいうまでもない。聴診器の仏語「tethoscope」は英語も同様である。
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