陽子と久子
連続テレビ小説「おひさま」が好評と聞く。さわやかで癒されるというのだそうだ。だが戦時教育の暗い時代であるのでどうしても壺井栄の「二十四の瞳」と比較したくなる。どうやら大石先生のほうが陽子先生より一回り年上のようで、大石先生は昭和3年に教職につくが、戦時教育が厳しくなった昭和9年には教職を辞めている。一方の陽子は国民学校と呼ばれた軍国教育華やかりし頃である。ある生徒が言う。「僕は大きくなったら軍人さんになるんだ」大石先生は「あたしは軍人さんはイヤだわ」「なんで、先生は弱虫なんだ」そんな会話があったのを記憶する。高峰秀子版には「名誉の戦死などするな。必ず生きて帰れ」という強い願いがあった。平成のドラマはやはり様変わりしているような気がする。
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