男を顔で選んじゃダメ
アラン・ドロンは世界的スターだが、なかでも日本での人気は抜群に高かった
世はまさにイケメンブームである。俳優に限らず野球・サッカーなどのスポーツ選手、あげくに政治家までもがルックス・容姿が重要視される。はたして男の外見は内面から生まれるのか。アメリカの心理学者エドワード・リー・ソーンダイク(1874-1949)は次のように説明する。ある石像があったとして、物体として見ればただの石であるが、それがキリストの像だと言われると後から後光が差しているように見える。この現象を「ハロー効果」という。あるものを評価するとき、ひとつの優れた情報を与えられると、それに引きずられて他の面までよく思えてしまうという心理現象である。テレビなどのCMで、好感度の高いタレントを起用するのはそのタレントのハロー効果を狙ったものといえる。しかし本当にその商品が優れているかは、商品テストをして比較してみないとわからない。美男で若い男が善良で優しいというのも、いい顔=いい性格、と思ってしまう女性の錯覚であることが多い。男を顔だけで選ばず、本性を見極めることが大切である。
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