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2011年5月28日 (土)

朝日新聞のランキング落選に泣く明治の偉人

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明治42年ごろ啄木は朝日新聞の校正係だった

    朝日新聞アスパラクラブが選ぶ「いま心をひかれる明治人」第1位は勝海舟。咸臨丸、江戸無血入城など幕末の印象が強い。2位は夏目漱石。やはり朝日新聞の縁故か。3位は野口英世。千円札肖像。4位伊藤博文。当時は人気がなかった。漁色家として有名で、毎年団扇をとりかえるように女をとりかえた。しかも10代の若い娘を好んだ。松方正義も20数人の妾をもち、子の数は、86人とも、100人とも言われる。明治天皇が「そのほうの子供は幾人あるのか」と尋ねたら、「いずれ取り調べて奏上いたします」と答えたそうだ。ともかく現代日本人は勝ち組が好きなようだ。岩崎弥太郎、渋沢栄一のようなお金もち。伊藤博文、板垣退助、小村寿太郎ら顕官。秋山真之、秋山好古、東郷平八郎、児玉源太郎ら軍人。石川啄木や滝廉太郎は忘れられた明治人といえるだろう。感傷的で悲劇性をもつ偉人は嫌われるらしい。また外国人には冷たい。小泉八雲やフェノロサ、大森貝塚の発見者モース、クラーク博士、「お菊さん」のロチ、モラエスなどもいない。津田梅子の陰で多くの女性たちが泣いている。山川捨松、吉岡弥生、下田歌子、荻野吟子、西川文子、矢島楫子、奥村五百子、平塚雷鳥、和田英、河原操子、松井須磨子ら。与謝野晶子のかげに泣くのは山川登美子か。鴎外・漱石のせいで泣く文豪も多い。露伴、逍遥、紅葉、美妙、独歩、緑雨、蘆花、透谷、四迷、晩翠、藤村など。福沢諭吉のかげに泣くのは、中村正直、西周、中江兆民、森有礼、陸羯南、三宅雪嶺、徳富蘇峰。政治家では山縣有朋、桂太郎、西園寺公望、陸奥宗光ら。東条英機や山本五十六はともに明治17年生まれで、明治人だが落選。ほかに内藤湖南、内村鑑三、柳田国男、南方熊楠、岡倉天心らも落選組。なぜか全集がでて多数の論文を残している学者が落選して、野口英世のように研究成果のわかりずらい医者が上位にくるのも不思議だ。アスパラは単に虚構のドラマを見て人物評価を下すのだろうか。日本人は客観評価はせずに恣意的な評価に満足するらしい。

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コメント

漢語の素養がかなりな基礎になってたんだろうな。明治はかなーり遠く、なりにけり。
あらゆる方面で日本が変わる大イベントがあった明治初期なのに。
日本新聞の持つ啓蒙的な側面が少ないと、紋切りイメージだけが共通常識になっちゃいます。ただの人気投票ならAKB48と変わらない。

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