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2011年4月21日 (木)

アルメリア文化と半坡文化

Photo_2 西安半坡遺跡

  更新世末期(約4万~1万年前)にクロマニヨン人(新人)が旧石器時代、洞窟画(アルタミラ)で知られる文化をスペインに残している。しかし気候の大きな変化と共に前7千年以降衰退していった。前7千年紀から4千年紀にかけては、ユーラシアの多くの地域に中石器文化が発達していく。農耕・牧畜文化の始まりはオリエントでみられた。農耕の起源は、ジャルモ、イェリコに代表される西アジア(前7000年)が単一起源をなしたとする説、あるいはユーラシアのいくつかの地域が相前後して、それぞれ独自に発生したとする多元説がある。スペイン南東部のアルメリア地方の新石器時代の文化は、大麦またはライ麦、オリーブ・ブドウの種子などが発見され、年代的には前4500年から3500年とされる。東アジアでは中国の半坡村で新石器時代がはじまるのが一番早いとされている。放射性炭素の年代測定によると、農耕は前3955±105、という結果がでている。つまり前4千年紀、農耕はユーラシアの西のスペインと東の中国でほぼ同時代に広がっていたということになる。西アジアの農耕技術が長い期間をへて中国へ伝えられたとも考えられるが、西アジアが麦を中心とした農業で、ヤギを家畜としていたのに対して、中国ではあわ・きびの栽培、家畜は豚、という違いもみられる。

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