こどもの読書週間
こどもの読書週間は4月23日から5月12日まで。昭和34年から毎年行われている。新聞やテレビであまり見かけることはないので知らない人も多い。メディアが取り上げる話題は極端に偏重する傾向にある。日常的な行事やあたりまえのことは無視されるようだ。日常が大切なのに。昭和34年から始まったというところに、歴史的な意味が感じられる。ちょうどテレビの普及や漫画本の氾濫で、本を読む習慣が無くなりかけていたころで、一般の関心を高める必要が生じたのである。今は第二の危機ではないだろうか。小・中・高・大学まで本を読まない人は確実に増えている。もちろんネットや携帯で社会の情報を得る手段は増えたかもしれないが、読書の楽しみや喜びを知らないで成長していくように思える。また日本にはreading specialist といえる専門家が不在である。指導者もなく、熱意もなく、いかにも読書しているとみせかけているような話をよく聞く。ほんとにこれでいいんだろうか。
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