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2011年4月21日 (木)

新聞の人生相談にみる功利性

   朝日新聞の「悩みのるつぼ」4月9日を読む。「女っ気ない28歳の息子」に嫁さんのきてがないので心配する50代の母親からの相談である。女の子にモテナイ、地味で目立たない普通の男子。母は「イケテナイ男子」と表現している。当世は「ブ男」とは言わない。回答者はオタクのカリスマ岡田斗司夫。25歳から30歳の女性の恋愛市場順に並べると、上位5%は「モテ」、次の25%は「まあモテ」、その下60%は「モテるわけではない」で、最下層10%は「非モテ」である。岡田は息子を非モテとみて、まず現状では「モテるわけない」層の女性の視界にすら入らないと分析する。そして作戦としては、5年待つと、非モテ30歳の女性の恋愛市場価値は暴落するので結婚のチャンスが訪れるとする。呆れるほど功利的、現代的な分析である。

    先日、兄の家へいくと、ブランド物の新品の靴が10足以上並んでいる。驚いて尋ねると、20代の甥の物だという。どれも高価なものばかりだ。靴でもそうだから、スーツにはどれだけ投資しているのだろうか。現代男性もモテるために大変な努力をしなければならない時代なのだろう。恋愛が人生の最大の目的とするのは異論がないわけではない。むしろ恋愛してもいいけど、しなくてもいい、と思う。そして人間の価値を「モテる」「モテない」で決めるのも愚かしいことである。思考は言葉で支配される。NHKの負の部分は「江」にしても「おひさま」にしても、時代性があるにもかかわらず、ヒロインが現代感覚であること。若い視聴者はそれを不自然に思わずストレートに受入てしまいがちである。あのドラマは現代作家が視聴率狙いでトレンドを意識して、現代に媚びて書いているような気がする。新聞の人生相談にしても、普遍的な価値基準は崩れて、当世風の功利主義が横行している。また相談者も功利主義を求めているのだから悲しい。

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