1億円あれば
源氏鶏太が「婦人生活」に連載した小説を映画化した「結婚の条件」。浅丘ルリ子が美しい。3人の男性、小高雄二、山田吾一、川地民夫からプロポーズされるが、女性の自立に悩むというストーリー。現在、適齢期の女性の結婚の条件はズバリ、年収1000万円以上。非喫煙、コミュ力だそうだ。昭和38年の映画では「月給3万円以上」というセリフがある。なにしろ家賃が5000円の時代である。いつの時代にせよ経済力が結婚の条件のトップにくることは変わりない。物価は次第に上昇するものの、億万長者という言葉があるように、1億円という価値は当分崩れない。昭和55年に大貫久男が1億円を拾得したことが大きな話題であったし、同年、岸辺シローの「暗くならずにお金が貯まる」がベストセラーになった。平成23年でも退職後の人生で1億円あればなんとか生きていけるだろう。往年の野球の名選手、広島の四番バッターの息子が窃盗の常習犯だったこともショックだ。それにつけても金のほしさよ。
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