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2011年4月25日 (月)

忘れられたスター

Photo_2 市川百々之助主演「塚原小太郎」(1926年)

Photo_3 ティム・マッコイ 代表作「火を吐く拳銃」(1944年)

   ハリウッドの西部劇と日本の時代劇はほぼ同じ時代に盛衰の歴史を残している。阪東妻三郎とゲーリー・クーパーは同じ年に生まれ、片岡千恵蔵の「宮本武蔵」(稲垣浩監督、1940年)とジョン・ウェインの「駅馬車」(ジョン・フォード監督、1939年)という傑作が同じ時期に生まれている。

  時代劇も西部劇も多くの人気スターが生まれた。時代劇、西部劇専門の俳優がいるというのも共通点だろう。独断で東西から20人を選ぶ。尾上松之助、大河内伝次郎、阪東妻三郎、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、市川百々之助、市川右太衛門、月形龍之介、羅門光三郎、長谷川一夫、近衛十四郎。ハリウッドではランドルフ・スコット、ティム・マッコイ、ゲーリー・クーパー、ジョエル・マックリー、ジョン・ウェイン、ロバート・ライアン、ロッド・キャメロン、アラン・ラッド、グレン・フォード、ガイ・マディソン。西部劇スターは本国で有名でも日本では知られていない俳優もいる。問題は日本のスターである。市川百々之助は大正末期は一番の人気スターだった。市川右太衛門や月形龍之介がそれに続いた。昭和に入って片岡千恵蔵がマキノ映画で売り出すと若い女性に人気を奪われたようになった。市川百々之助が女性客を映画館に呼んだ功績は大きいと思うが、いまでは忘れられたスターである。

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