北国の春
テレビで千昌夫が「北国の春」を歌っている。やはり東日本大震災のことを思わないではいられない。今回の報道では固定した言い回しが耳につく。「人体に影響なし」「冷静な対応を」そして「風評被害」である。関東大震災の「流言蜚語」と東北大震災の「風評被害」とはどう異なるのか。どうやら風評被害のほうがより経済的な売上げ減という要素が強く含まれる感じである。専門的な知識が求められる原発事故の場合、より正確であることは大切である。しかし政府は当初、被害は建屋だけで「内部は損傷ない」としていたが、会見の度に被害の程度は大きくなっていった。また放水作業によってタービン建屋にも高濃度の汚染水を広げる結果をまねいた。海水を放水したことも失敗だった。すべて対応には重大なミスを連発している。菅の指示の下で事態が収束するとは思えない。それを言えば「風評被害をあおる」と非難されるであろう。いまの日本人は愚劣な常識にとらわれており、決定力が不足しているとしか思われない。北国の春はまだ遠い。
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