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2011年3月23日 (水)

勝手に観光ツーリズム

    小説や映画の舞台は観光地として賑わう。古くは尾崎紅葉「金色夜叉」の熱海の海岸。「北の国から」の富良野、寅さんの葛飾柴又、「夢千代日記」の湯村温泉。NHKテレビ小説や大河ドラマ。流行歌のご当地ソング。だが最近は作家があえて特定の土地や時代を明記していないものもある。宮崎駿の「崖の上のポニョ」は福山市鞆の浦がモデルと噂されるが、宮崎は言いたがらないそうだ。村上春樹の小説の舞台も作品中には明記されないものが多い。阪神間の若手の大学の研究者たちの間では、推測で文学の舞台を特定することがブームのように流行しているが、村上自身はそれらを否定している。文学の研究や観賞でそのような「勝手に観光協会」的な行動が正当なものであるかは疑問が多い。しかし自治体では税金を投入して作家の意向に反して、「勝手に観光協会」キャンペーンを実施している。知性の欠けた文化行政といわれても仕方ないことである。

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