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2011年2月 7日 (月)

現代政治家の故事引用について

    新聞に載せられた政治家の発言に歴史故事がしばしば引用される。菅直人は諸葛孔明にちなむ「三顧の礼」、そして岡田克也は暴君ネロにちなむ「パンとサーカス」を使用している。相手を「独裁者ヒットラー」と呼んで攻撃する例は枚挙にいとまがない。「パンとサーカス」も過去に何度も多くの政治家は使用している。しかし、この言葉の裏には庶民への蔑視が潜んでいる。

    今回の名古屋トリプル選挙で河村たかし、大村秀章が圧勝した。選挙中に岡田が減税日本に対し、「パンとサーカス」と批判したことは民主党が民意に鈍感であることを示す象徴的な話であった。もともとこの言葉はローマの諷刺詩人ユウェナリスがネロ帝とドミチアヌス帝の支配した時代のローマ社会の退廃を描いたことからきている。皇帝は自らの批判を隠すために、民衆が喜ぶ穀物、パンを与え、劇場、円形競技場の娯楽施設を建設して、大盤振る舞いしたことをさしている。もちろんネロ帝のときに大規模な市民暴動が起っているので、この「パンとサーカス」政策が正当なものとは思えない。しかし、批評家ユウェナリスことは詳しいことはわからないが、おそらく自己の出世に失敗して、世に失望し、恨みを抱いていた人物であろう。増税、貧困に苦しむ庶民の気持ちなどを理解していたわけではない。岡田がユウェナリスの立場に立つことで、不況、貧困に苦しむ庶民の気持ちを蔑むような発言をしたことが、ますます民主党離れを加速させてしまった。故事引用は慎重にすべし。

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