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2011年2月24日 (木)

沖虚至徳真経

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  宋の国に狙公という人がいた。狙とは猿のことである。彼は、その名のごとく猿が好きで、猿をたくさん飼っていたが、費用がかさんでやりきれなくなり、餌を減らすことにして、猿どもに向かってこう言った。「お前たちにやるどんぐりをこれからは朝に3つ、暮に4つということにする」これを聞いて猿どもは怒りだした。そこで狙公が、「それじゃ、朝に4つ、暮に3つにしよう」と言うと、猿どもはそれで納得したという。このよく知られた寓話は戦国時代の鄭の人、列禦寇(生没年不詳)の作といわれる「列子」にみえる。「沖虚至徳真経」とは「列子」の別名で、唐の殷敬順による注釈「列子釈文」が流布するようになった。唐代は道家の書物が非常によく読まれた時代で、天宝元年には玄宗の勅により、道家諸子に真人、その著に真経の尊称がそれぞれ与えられた。列子は沖虚真人、その著は沖虚真経である。宋の景徳2年には、更に真宗の勅により「至徳」の2字が加えられ、「沖虚至徳真経」と称されるようになった。

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