アーコのおみまい
子供ころに読んだ絵本って、どこかにかすかな記憶が残っているものですね。でも書名など思い出せない。そんなときは、遠慮せずに、図書館の人にたずねてみてはいかかでしょうか。
「あの~、ちょっと私、探している本があるんですが・・・」「はい、どのような本ですが」「四角い本なんです」「ハァ、本ってたいてい四角ですよ」「20年以上前の絵本で、女の子が不安な感じ。汽車に乗って一人旅をする話なんです」「まるで演歌の世界ですね」「トンネルを抜けるんです」「川端康成の雪国じゃないですか」「チャウチャウ、乗客が動物に変身するんです」「変な本ですね。探してみます。しばらくお待ちください」。5分が経ち、「お探しの本はこれでしょうか」
「あぁ、そうです、そうです、懐かしいなぁ」
おはなしは、アーコがハチミツを持って病気になったおばあちゃんのお見舞いに出かける。汽車が、トンネルを抜けると、お客は山の動物に変わり、アーコのハチミツを狙って歌い出す。なんとか無事に追い払って、アーコはおばあちゃんにハチミツを渡すことができた。すっかりよくなったおばあちゃんから手紙が届くとアーコは今度は、動物たちにハチミツを持って行く。めでたしめでたし。
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