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2011年2月17日 (木)

パーキンソンの凡俗法則

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    シリル・ノースコート・パーキンソン(1909-1993)は、著書「パーキンソンの法則」(1958)の中で委員会が原子力発電所と自転車置き場の建設について審議する様子をたとえ話として比較している。これは一般にパーキンソンの凡俗法則といわれている。

    原子炉の建設計画は、あまりにも複雑であるため一般人には意見をいうことが困難で、あるいは関心がなく、審議は着々と進む。一方、自転車置き場は身近であるため些細なことでも議論は白熱し、時間を最もムダに消費する。国会の予算審議も案件よりも、相手の失言やスキャンダルへの質問のほうが責めやすく、党利党略のテレビ受けする論議になりやすいのと似ている。

   パーキンソンというイギリスの学者は風変わりな学者である。「EAST AND WEST」(1963)も「パーキンソンの歴史法則」という副題があるが、内容は単なる東西交渉の世界史の本である。彼の真骨頂はパーキンソンの法則にみられるように風刺家にあるようだ。「ホレーショ・ホーンブロワーの生涯とその時代」という海洋帆船小説も執筆している。

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