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2011年2月18日 (金)

野球1チーム9人制はマルティン・ルターの影響がある!?

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  野球がイギリスの国民的球戯クリケットにその起源をみることはよく知られている。クリケットがラウンダーズ(バットとボールを用いる一種の遊び)となり、1830年にアメリカでラウンダーズを模倣したダウンボールが始まった。これがベースボールとなっていった。だがクリケットは11人制。(ちなみにサッカー、ホッケーも11人) 実はアメリカのダウンボール(野球)も11人だった。なぜ1846年の野球規則で9人になったのだろうか?

    そもそも野球は3及び3の倍数が重んじられている。9回交互に攻守を行う。打者はストライク3つでアウトになり、3アウトで攻守を交替する。このようにすべて3×3が基本である。

    球戯で歴史あるスポーツといえばボウリング。メソポタミアや古代エジプト時代にすでにあったといわれる。3世紀頃にはドイツの宗教儀式に取り入れられる。中世にはボウリングは神意をはかるものとして行われ、ピンが倒れれば罪が赦された。ただしピンの数は国や時代によって異なっていた。16世紀の宗教改革の時代、ドイツのマルティン・ルターは「ピンの数は9本でなければならない」と主張した。ルターはボウリングの愛好家であり、アウグスティヌスの考えに沿った、神・キリスト・聖霊の三幅対(trias)によるものである。つまりキリスト教理によって、ボウリングのピンの数は9と定められた。

    その後、ボウリングはスポーツとして1840年代のアメリカで大流行したが、ピンが9個あるので、ナインピース(ninepins)、日本では明治に「九柱戯」と訳された。新教の国アメリカでは、ボウリングも野球もキリスト教理の3×3=9の影響の下に普及していったのである。

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「スポーツ」カテゴリの記事

コメント

面白い!
神秘とスポーツの関係。なんか耳からうろこでした。
ケペル先生、ありがとうございます!

いつも読んでいただきありがとうございます。「風吹けば桶屋が儲かる」といいますが、突飛なことでも因果関係の連鎖があるようです。地球環境なども小さなことでも動植物が互いに影響しあっています。これからも珍説、奇説の宝庫をめざします。

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