美女はマンボがお好き
マンボは1950年代、ラテン音楽とジャズの融合により生み出された新しいダンス音楽で、ペレス・プラードなどによって世界中に広がった。日本でも美空ひばりがいち早く導入し、1952年に「お祭マンボ」をヒットさせた。映画ではイタリアのソフィア・ローレンが「河の女」(1955)で「マンボ・バカン」を歌い踊るシーンが話題となった。翌年、フランスのブリジッド・バルドーが「素直な悪女」でマンボを踊る。もともとバレリーナだったバルドーはダンスが得意。黒人がたたくボンゴにあわせて踊るステップは社交ダンスのチャチャチャだという。パートナーと距離をとり、その距離を利用して自分の魅力を十二分に振りまく。手が届きそうで届かない位置から相手を誘惑する。こうして罪作りのダンスを踊って、バルドーは一躍世界中の男性を虜にした。
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