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2011年2月17日 (木)

裸体表現と芸術

Photo_2 ビゴーの諷刺画

   西武渋谷店で開催中の「シブ・カルチャー」展が会期途中で作品に対する苦情のため中止された。「百貨店にふさわしくない」というのが主催者側の理由だが、信じられない出来事である。具体的にどの作品かは明らかではないが、現代アートで裸体表現はつきもの。また鑑賞者の賛否は当然両論あるはず。拒絶反応が大きいということは逆の心理からみれば、刺激的なものといえる。途中で打ち切るなら、もともとのコンセプトは何んだったのかという疑問が生ずる。日本は115年前の黒田清輝の「朝妝図」の裸体画問題から進歩していないらしい。百貨店の体面を保つというより、近年顕著にみられる企業のトラブルを回避するための自己保身であろう。だいぶん前にモディリアニの裸体画を観た大阪の女性議員が「不快感をおぼえた」と騒いで問題になったこともある。なにかしらの圧力があって表現の自由が奪われていく時代になっていく気がしてならない。

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