無料ブログはココログ

« 関東大震災後における社会の変容 | トップページ | 不祥事が発生する構図 »

2011年2月 6日 (日)

軍隊よりヒドい格差社会にも問題あり

Img_0030

  昭和20年12月に進駐軍に両国国技館が接収されたが、翌年11月にメモリアルホールと改称し、11月場所を開催することができた。優勝は羽黒山が13戦全勝で制し、大横綱・双葉山はこの場所を最後に引退した。双葉去って65年、3月から開催される予定であった大相撲春場所は中止と決定した。

    竹縄親方(元春日錦)、千代白鵬、恵那司の3人に対して除名処分が下されるらしい。「まじめにやっている力士がほとんどなのに、一部の不逞の輩(やから)による不始末のために中止となることは残念無念」という相撲ファンの声が聞こえる。だが八百長問題や野球賭博問題を力士個人のモラルとして捉えることにこそ問題があるのではないだろうか。本質的問題を隠蔽と欺瞞のまま再開しても不祥事がなくなることはないだろう。むしろ伝統といわれる相撲社会の常識が現代の非常識なのである。関取と褌担ぎが違うのは当たり前というだろう。しかしプロ野球では2軍の最低年俸が400万円。角界16年の三段目・恵那司(31歳)の給料は、ゼロ。幕下以下の力士は基本的には無給。本場所手当の10万円と僅かの奨励金(図を参照)。つまり年60万円で外食したり、デートしたり、携帯電話代、その他の遊興費にしている。力士は部屋に住み込みなので家賃と食費、光熱費はない。国民年金はどうしているのだろうか。それにしても30歳の男子としてはヨメさんももらえず辛いだろう。つまり八百長という最低のことをするのは褌担ぎの怨嗟の声ではないか。幕内力士の豪勢な生活とは雲泥の差である。強い者がいい目をみる。「土俵に金が落ちている」というけれど、近代スポーツとして認められるには、所属する力士の最低保障や怪我や老後の保障まで考えないといい人材は集まらないだろう。大相撲の機構は法律の最低賃金法の適用には該当しなのかもしれないが、幕下以下の力士の最低限度の保証をしないと、今回のような事件は再発する。発覚した八百長は氷山の一角で、協会は過去から八百長は行われていたと認めたうえで、力士の極端な収入格差や各部屋に支払われる経費など、抜本的に見直すことが急務である。

Img_0031

« 関東大震災後における社会の変容 | トップページ | 不祥事が発生する構図 »

「スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 関東大震災後における社会の変容 | トップページ | 不祥事が発生する構図 »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30