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2011年2月24日 (木)

スカーレットを演じた女優、逃した女優たち

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    マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」は日本人が選ぶ映画のベスト10には必ず入っている。「ローマの休日」と1位、2位を争う演目である。宝塚歌劇でも何度か公演し人気を博している。スカーレット役には、遥くらら、汀夏子、安奈淳、一路真輝、順みつき等が演じている。また東宝ミュージカルで大地真央の当たり役でもある。最近は米倉涼子のスカーレットが話題を呼んでいる。

    本家のアメリカではもちろん、ビビアン・リーの不朽のはまり役だが、映画のスカーレット選びには歴史の残る難航であった。当時の主だった主演女優の多くが候補に挙がっては消えていった。一時、キャサリン・ヘップバーンがさかんに売り込んでいたが、セルズニックは「私にはどう考えても、レッド・バトラーが10年間追っかけるとは信じられない」と厳しいコメントを残している。つまりスカーレットには演技力もさることながら、絶対的な美貌が要求されるのであろう。そうすると全盛期を過ぎた大女優には不利になる。クローデット・コルベールは1937年当時は32歳、ジョーン・クロフォード33歳、ジーン・アーサー29歳、キャロル・ロンバード29歳、ジョーン・ベネット27歳、タルラ・バンクヘッド35歳、マール・オベロン26歳。ポーレット・ゴダードは26歳だがチャップリンとの関係があってダメになった。アン・シェリダン22歳、スーザン・ヘイワード19歳も若すぎるという観があった。結局、若いイギリスの女優ビビアン・リー24歳に決まった。

Photo_5 タルラ・バンクヘッドPhoto_6 ジョーン・ベネット

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