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2011年1月14日 (金)

芸術は先駆者だけが評価されるのか?

Photo_4 セーロフ「少女と桃」「ミーカ・モロゾフ」

    美術史というのは一見面白そうだが、実はやっかいなシロモノである。たとえばルネサンス以降の美術の流れをみると、ルネサンスとマニエリスム、バロック、ロココと新古典主義、ロマン主義から理想主義へ、印象派からフォーヴィスム、表現主義からシュルレアリスムへ、抽象と具象絵画。こうして各時代の先駆者を並べれば、だいたい世界美術史となる。しかし各国で伝統的な描き方で制作している芸術家などは評価の埒外となる。日本の雪舟も、北斎も、大観も、世界美術史には無縁である。歴史家のアーノルド・トインビーは西欧だけが全世界ではないとして、34の世界の諸文明に分類した。これならばアメリカもロシアも世界美術に加わる事になる。レーピン(1844-1930)やセーロフ(1865-1911)は世界美術史に入れるほうがいいだろう。

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