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2011年1月24日 (月)

明治音楽教育小史

 昔、卒業式では当たり前のように歌っていた「仰げば尊し」。最近ではほとんど歌われることが少なくなっているらしい。そんな中、なぜか台湾の卒業式では「青青校樹」(仰げば尊しの中国語バージョン)が今でも歌い継がれている。もともと「仰げば尊し」の原曲はアメリカのものである。伊沢修二は明治8年アメリカに官費留学し、ハーバード大学で教育学を研究、メーソンから音楽を学んだ。1878年、帰朝、東京師範学校から文部省に転じた。1882年から1884年までに音楽取調掛は欧米の曲に日本語歌詞をつけて唱歌集「小学唱歌集」全3巻を編纂。「蝶々」「蛍の光」「仰げば尊し」「庭の千草」などが収められている。これが小学唱歌の始まりである。1892年には「小学唱歌」全6冊が編纂された。明治34年以降になると新作の唱歌も作られるようになる。明治43年、「尋常小学読本唱歌」、明治45年、「尋常小学唱歌」(茶摘、汽車など)が編纂されている。

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