源為朝の琉球渡来説
多くの英雄には死後生存説が生まれているが、源為朝(1139-1170)の琉球渡来説などは最も歴史家が悩む説である。保元の乱で敗れた為朝が伊豆大島に流されて、大島を逃れて沖縄に渡り、王祖になって、再び大島に戻って自害したというのであるから、まずもって信じがたい話であろう。だが事実であるか否か、謎の部分は多いが検証してみる必要はありそうだ。
この伝説は羽地朝秀の書いた「中山世鑑」によって広く知られたもので、為朝が沖縄へやって来て、大里按司の妹との間に子ができた。これが1187年に即位した舜天王である。だが舜天の実在性や為朝沖縄渡来説は物証がないので今日、学界では否定されている。
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