皇太子の伊吹山登山
皇太子が昨年10月13日、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山(標高1377m)を約4時間30分かけて山頂まで登られた。「歴史に触れながら楽しい登山をすることができた」と話す。日本武尊が伊吹山の山の神に暴言をはいて神の祟りを招いて死んだという故事がある。皇太子は山頂にある日本武尊への鎮魂を祈ったのであろうか。あるいは祖先の粗暴な行いを山の神に謝罪したのであろうか。
また百人一首に「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」(藤原実方朝臣)と詠まれているように、伊吹山は薬草の生地で名高い。ところがこの歌の伊吹とは下野国の伊吹山であることは、顕昭が袖中抄に説いて以来ほぼ定説化されているが、まだ近江と美濃との国境の伊吹山と思う人が多いようである。
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