幕末長崎青春群像
近藤長次郎の墓(梅花書屋氏墓と刻まれている。龍馬の直筆ともいわれるが定かではない)
龍馬は慶応元年5月、長崎(現在の伊良林地区)で亀山社中(のち海援隊に発展)という貿易商社をつくり、薩長両藩のために、外国からの武器の調達にあたった。まるで龍馬はレット・バトラー(「風と共に去りぬ」)みたい。女の子にモテるわけだ。今回(第34話「侍、長次郎」)は近藤長次郎(大泉洋)が主役だった。トーマス・グラバーから汽船ユニオン号(桜島丸)と銃7300挺を長州に周旋。長次郎は長州からの謝礼で洋行を決意し、ジャクソン号に乗り込んだが、不運にも天候不順で、上陸したところを社中同志に見つけられ、盟約違反を問われて翌年1月14日、小曽根乾堂邸別棟の亭で切腹した。29歳。その時、龍馬は薩長連合のため、三吉慎蔵と上京中だった。「己が居ったら殺しはせぬのじゃ」(「千里駒後日譚」)と悔しがった。墓は長崎市寺町皓台寺の小曽根家墓域にあり「梅花書屋氏墓」とだけ刻まれている。文字の筆者は龍馬、高杉晋作、小曽根乾堂かといわれるが不詳である。
亀山社中隊士の名前の判明するものを記す。
高松太郎(坂本直)(1842-1898) 土佐
池 内蔵太(1841-1866) 土佐
萱野覚兵衛(1842-1893) 土佐
沢村惣之丞(1843-1868) 土佐
近藤長次郎(1838-1868) 土佐
新宮馬之助(1838-1886) 土佐
長岡謙吉(1834-1872) 土佐
石田英吉(1839-1901) 土佐
宮地彦三郎(1839-1916) 土佐
中島信行(1846-1899) 土佐
安岡金馬 土佐
野村辰太郎(野村維章)(1844-1903) 土佐
坂本清次郎 土佐
山本復馬 土佐
吉井源馬 土佐
白峰駿馬(1847-1909) 越後
橋本久太夫 越後
黒木小太郎 因幡
関 義臣(1836-1918) 越前
渡辺剛八 越前
三上太郎 越前
小谷耕蔵 越前
腰越次郎 越前
佐々木栄 越前
蒲田運次郎(佐柳高次) 讃岐
小曽根英四郎 肥前
陸奥宗光(陽之助) 紀伊
« 気になる女優さん | トップページ | 明治から現在まで日本人はどのようにかわったのか? »
コメント