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2011年1月22日 (土)

本の運命

20091107_88

    ローマの古いことわざに「本にはそれぞれの運命がある」というのがある。なかなか味わいのある格言だ。人の人生と同じように本にも幸せな本もあれば不運な本もある。ケペルの店に納まった本はしあわせだろう。ところが最近は紙で印刷された本はスペースをとるので、だんだんと居場所がなくなってきたようだ。図書館でも町の本屋でも、あちこちに散らばり、さがすことができなくなって、そのうちにあとかたもなく亡くなってしまうかもしれない。電子書籍で何でも読めると無知な人は思うだろうが、実は意外と電子書籍で閲覧できる本は著作権の壁もあって限られている。それでも本は売れなくなってきたから、身近な町の駅前の小さな本屋や、裏町の古本屋は消えていってしまった。東大の村田喜代美教授は、「本は氾濫する情報と異なり、確かな歴史と未来への教養を形づくる」と言っている。しかし本は当然のこと積読ではだめで、読まなければならない。イギリスの諺に「本はつねにひもどかなければ木片にすぎない」と積読を戒めている。

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