中国飲酒詩
古来人間のあるところに酒があり、また詩がある。飲を好む者必ずしも文を能くし詩を賦するとは限らず、詩客必ずしも酒客たるわけではない。ただ中国には伝統的に陶淵明、李白、杜甫、白居易、蘇東坡などの大詩人が飲酒を高らかに詠う飲酒詩の伝統のようなものがある。杜甫は「李白 一斗 詩百篇」と詠っている。初唐の人、王績も酒好きだったらしく、「常に陶淵明を愛し 醴を酌みて枯魚を焚く」とある。「醴」とは、ひと晩だけかもしてつくった酒。あまい酒。「枯魚」とは干した魚。
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