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2010年12月 4日 (土)

訳語「三角関係」は森鴎外か?

   鈴木京香主演の17歳年下、既婚男性との熱愛ドラマ「セカンドバージン」(大石静脚本)が今、話題を呼んでいる。愛人が妻よりもかなりの年上であることが異色ではあるが、夫、妻、愛人という恋愛関係は、いわゆる三角関係であって珍しいものではない。さて、このドラマづくりの黄金法則とでもいうべき三角関係の創案者は誰か。いうまでもなくノルウェーの戯曲家イプセン(1828-1906)である。もともとはリヒテンベルクが言った「夫、妻、情人から成る至福の三角関係」がヒントになったといわれる。これを森鴎外(1862-1922)、島村民蔵(1888-1970)らにより訳語として成立した可能性が高い。1920年代には中国語・韓国語にも日本から輸入している。

   さて3人の恋愛パターンには次の6つの型がある。

①妻のいる男性が独身女性と不倫(亭主の浮気話なので主婦層には好まれない)

②夫のいる女性が独身男性と不倫(「ヘッダ・ガブラー」、「アンナ・カレーニナ」、「氷点」)

③許婚者がいる女性と独身男性(「冬のソナタ」) 

④許婚者がいる男性と独身女性

⑤2人の女性が同じ男性を好きになる(少女漫画の9割はこのパターン)

⑥2人の男性が同じ女性を好きになる(「秋の童話」)

   あるいはさらに物語の展開をふくらませるには、男女4人の四角関係にすれば、「東京ラブストーリー」になる。

    さらに同じパターンの話でも夫、妻、愛人の3人のうち、だれの心理を基本として描くかで変わってくる。つまり「セカンドバージン」は愛人の立場で描いたことで亭主の浮気話というトーンをダウンさせることに成功したといえるだろう。(参考:清地ゆき子「恋愛用語「三角関係」と三角恋愛の成立と定着」日本語の研究 2010年4月)

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