今和次郎(1888-1973)は柳田国男、石黒忠篤のもとで農村民家の研究に従い、民家研究について民俗学的方法を確立。ついで現代風俗・世相を研究する考現学(モデルノロジオ)を提唱する。昭和3年の銀座のデパートにおける和服と洋服を調査したところ、女性の84%までは和服で、そのほとんどは外出着であった。男性の半数以上は洋服で、ほとんどはネクタイをし、胸にちらほらする時計の鎖は、彼らの重要な装飾であった。こんな風俗観察を、今は考現学と名づけた。
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以前、筑摩文庫で出ていたものを読みました。
彼の息子の今保太郎氏は、映画の美術監督で、大島渚の『天草四郎時貞』『悦楽』等をやっています。その他、東映系の映画をやられています。
大島によれば、大変上品な学者肌の方だったそうです。
投稿: さすらい日乗 | 2010年12月14日 (火) 21時00分