呪文
呪文は唱えることば自体が、意味する事柄、事物、動作を超自然的影響力を与え、唱える者の願望を実現させるという観念に立つため、願望の対象を具体的、比喩的に含むことが多い。
もっとも知られている呪文は「アブラカダブラ」ABRACADABRAで、アラム語「私が言うとおりになる」の意。
ハリー・ポッターでしばしば登場する呪文の一つに「ルーモス、光よ」(Lumos)がある。ただし杖がないとできない。忍者の映画で「臨兵闘者皆陣烈在前」という九字護身法が有名であった。「隠密剣士」のブームのとき当時の小学生はほとんど知っていたし、なかには手で印を結ぶ子どももいた。女の子は可愛く「テクマクマヤコン」と「ひみつのアッ小ちゃん」のミラーに呪文を唱えていた。でも意味を知らない子がいた。意味は「テクマク→逆さ読みすると→クマクテ→熊喰って」「マヤコン→ンコヤマ→うんこ山」つまり「熊食ってうんこ山」という意味。水木しげるの「悪魔くん」の呪文は本物。「エロイム エッサイム 我は求め訴えたり」(Eloim,Essaim)は18、19世紀のフランスで流布した魔法書に記されている。 ただし、呪文は一文字でも間違えると効果がない。外国のものは発音が大事。もちろんお経や聖書でも正しく読むとパワーがある。
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