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2010年12月25日 (土)

森川杜園と奈良人形

Photo 森川杜園「羊」

    奈良人形は木彫彩色の人形で、一刀彫のような素朴な刀法の味をあらわした彫りに特色がある。奈良人形の沿革については、詳しいことはわからないが、元禄期に興隆した岡野松寿家'(岡野平右衛門、1628年没)が始まりといわれる。文化期(1804-18818)のころ、9世松寿が能楽の人形をつくるようになってから世に知られるようになった。明治の松寿保徳まで13代続いた。幕末から明治中期にかけて奈良人形の中興の祖といわれるのが森川杜園(1820-1894)である。近代日本彫刻の先駆をなし、松園とその芸術は近年、高い評価がなされている。明治10年、第1回勧業博覧会に「蘭陵王置物」を出品し、鳳凰賞(三等賞)を受けた。この出品に際して事務所に提出した物品製造法には「功用刀数寡少ニシテ風致古雅ヲ愛ス」と記されている。奈良人形の特質として「古雅」があげられる。これは、舞楽、能、狂言などを素材とした写実的形式のうちに理解できるであろう。杜園は能楽や狂言を題材とした人物像や、鹿などの動物像を得意とした。など(参考: 浅井允晶「森川杜園の芸術における国学的展開」史泉51 昭和52年3月)

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