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2010年11月25日 (木)

タマラ・プレスは男性なのか?

    1964年、94ヵ国から若者たちが東京に集まり、より高く、より速く、より強く、をめざしてアジアで初のオリンピック競技大会が行われた。あれから46年。遠藤幸雄(2009年)、木原光知子(2007年)、猪熊功(2001年)、神永昭夫(1993年)、猫田勝敏、依田郁子(1983年)、山田宏臣(1981年)、そして1968年に円谷幸吉が亡くなっている。マラソンの王者アベベ・ビキラは1972年に亡くなり、ヘーシンクも今年亡くなった。陸上男子100mのボブ・ヘイズも2002年に59歳で亡くなっている。体操のシャハリンは2008年、投擲のイリーナ・プレスは2004年に亡くなっている。姉のタマラ・プレスと共に姉妹あわせて5つの金メダルをとっている。ところで東京大会では性別検査はまだなかった。プレス姉妹には男性ではないかという疑惑がある。性別検査が取り入れられるようになって姉妹(兄弟?)は国際大会から姿を消した。両性具有者か男性ホルモンを注射していたのか、疑惑があるという。はたしてタマラ・プレスは女性なのか、男性なのか。名前の「タマ」がちょっと気にかかるところだ。棺を覆いて事定まる。

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コメント

「プレス姉妹、あるいは東独の高飛びの選手等は男では」と言われていましたね。

女子陸上選手のセックス・チェックの問題を描いた映画に増村保造監督の『第二の性 セックス・チェック』があります。
とても面白い、皮肉な映画で、緒方拳の初主演映画でもあります。テレビで、『仮面の女』としても作られました。

「さすらい日乗」ブログ読んでいます。納得させられる記事ばかり。映画、演劇に相当詳しいんですね。

FYI:
 ソ連選手であるタマラ・プレスは東京オリンピックの優勝を目標に、宇都宮総合グランドで毎日砲丸投げの練習をしていた。私の実家は、総合グラウンドから遠くないので、学校放課後ほぼ毎日彼らの練習を見学しに行っていた。彼らは、コミュニストだから近づくなと多くの大人から私は警告されていた。しかし、興味を優先して行っていた。私は、ロシア語の単語をいくつか知っていて、挨拶程度の会話はできた。私が、タマラ・プレスに言葉をかけたら、近寄ってきていろいろ話してくれたが、理解できずにいた。サインや小物を貰った記憶がある。金メダルを取った後、私は大切に保管していたが、50年以上経過しているので、実家では紛失しているかもしれない。彼女の顔は、女性に近い印象であった。ただ、声も低く聞きずらく、身体的には女性であることを疑問視した。身体がいわゆる猛者タイプで、投げる際の瞬発力は人間技とは思えなかった。彼女は、男性ホルモンの塊かという印象が強く残ったことを記憶している。以上

興味深く記事を読ませていただきました。ものすごく貴重な歴史的証言ですね。

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