いまにみておれ
「勝ち組、負け組」という言葉には抵抗感がある。自分の人生をそんなに単純に白黒つけていいのだろうか、と。しかし、使い勝手がいい言葉は一過性の流行語ではなく、きちんとした日本語として定着しそうである。言葉は、ことの良し悪しではなく、国民の本音がでるものだ。「負け犬の遠吠え」という言葉もよく使われる。だが私は、むしろ「ネバーギブアップ」や「いまにみておれ」という言葉のほうが好きだ。
むかし商売をしていた親父が廃業して、シルバー人材センターで新しい仕事をしたことがあった。まだシルバー事業が発足して間もない頃だった。父の仕事は公民館のギャラリーの監視員。つまり部屋の隅に一日、座ったり巡回する程度の仕事である。だが一日重労働をしていた父にとっては、逆にじっとしていることが辛くてすぐに辞めてしまった。第二の人生は誰でも容易なことではない。シルバーでいきいき働いている元気な高齢者をみると羨ましい。屋外作業を蔑視するつもりはないが、デスクワークを長年している人には、やはり無理だろう。「シルバーで今日も元気だ会話がはずむ」という標語を書いた車が町を走っていた。最近、ウィンクの鈴木早智子が「私は負け組」と弱音とも受け取れる発言をしていた。相田翔子が玉の輿だからなのか。しかし叙勲の家庭も裏では多事多難だろう。むしろサッチンのほうが気楽なのに、と思う。つつましい生活をして普通の生活ができればいい、と思えるようになるには、まだまだ彼女は若すぎるのだろう。
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