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水戸家「大日本史」の未完であった「表」「志」を執筆したことで知られる幕末の歴史学者、栗田寛(1835-1899)は、町人の出身ながら漢学、国史を学び幕末水戸藩に仕えた。維新後、教部省、修史館、元老院に出仕した。栗田の業績に古風土記の研究がある。わが国で現存している風土記は常陸、出雲、播磨、豊後、肥前の五書であるが、その他に多くの逸文が残されている。「日本書紀」「古今集」などの考証に用いられ、一部から引用されて残っている断片的記事を収集、整理して「標注古風土記」として明治32年に刊行した。近代的風土記研究の先駆けとなった。栗田健男海軍中将は孫にあたる。
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