セカンドバージンの離婚理由
NHKのドラマ「セカンドバージン」が話題をよんでいるらしい。仕事一筋に生きてきたキャリア女性が若い有能な男性と出会い恋におちる。女性の側からのドラマということが新鮮なのだろう。これまで中年の男性が若い女性の色香に迷い堕落していくというパターンはあった。古くは「嘆きの天使」、日本では志村喬の「牝犬」などが典型である。谷崎潤一郎の「痴人の愛」もその類であろう。これらは美しい女性を女神と讃えたファム・ファタールだった。ダンサーだったりレビューの踊子だったり脚線美が映画の視覚的効果となる。「セカンドバージン」はテレビではあるし、しかもNHK、エロスや過激な性描写に関しては新鮮味はないし期待できない。使い古されたテーマではあるが、現代的キャリア女性もまだ愛に対して自由奔放に生きることの困難なことをドラマとして描くことに興味がそそがれるのだろうか。正妻が悪女として描かれていることに違和感を抱く人もいるかもしれない。ドラマの設定では失楽園ほどに夫婦関係が壊れてなくて、金融王子の夫婦関係は普通であって、離婚理由が性格の不一致以外には見出せないのも特徴的である。
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