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2010年11月 7日 (日)

トンデモ授業はなぜ起るのか

   ある小学校の算数の授業で「子どもが18人います。1日3人ずつ殺します。何日で殺せるでしょう」という問題が口頭で出された。また高校の試験で「校長を暗殺した犯人は誰か」と実名の教師が選択肢にあげられた。全国で耳を疑う教師の言動が頻繁に起きている。これらはいずれも教育に熱心な教師の単なる行き過ぎかもしれない。しかし今の子どもたちにはそこまでしないと興味を引かないという深刻な現実があるのかもしれない。むかしからダジャレを言って人気のある教師はいた。子どもたちの間でもマジメな子より冗談のうまい子、ユーモアのある子が好かれる。子どもたちがテレビで親しんでいるタレントのように教師も楽しくしてくれたら興味をひくかもしれないと思うだろう。セクハラサイコロといって、忘れ物などした児童に罰として、「教諭とキスする」「恋人指きり」などと書き込んだサイコロをふらせるというのがあるらしい。教室は盛り上がったとしても、なかには嫌がったり、傷ついたりする子もいるだろう。教師の経験もある俵万智は、魅力的な授業を進める力がなくなったからという。そして社会全体の風潮として、テレビやネット、政治家までもが、ワンフレーズで振り向かせる風潮が教師にも影響していると指摘する。短歌という短い文学形式を専門にされている人の発言だけに興味をおぼえる。思えば俵万智は「サラダ記念日」というワンフレーズで短歌界に革命を起こした人なのだから。人間が哲学的、思索的になることをのぞめば、言葉を数多くつないで、深く話し込むことによって真実が見えてくるはずである。一発ギャグやダジャレは芸人やタレントにまかせておけばよい。教師の持ち時間はたっぷりある。自分の言葉でゆっくりと、じっくりと、生徒たちにテレビではない、肉声で話しかける努力をしてほしい。

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