世界女優史 ソニア・ペトローヴァ
アラン・ドロンの「高校教師」(ヴァレリオ・ズルリー二監督、1972年作品)が日本で公開されたのは昭和48年10月のこと。ドロンの人気絶頂で職場の若い女性が見に行きたいといっていたのを思い出す。名門の家庭の出身ながら、ある暗い過去を持つ人生に投げやりになっている不良教師(アラン・ドロン)と薄幸の女生徒(ソニア・ペトローヴァ)。二人は激しい恋に落ちるが、悲しい結末に終わる。
ソニア・ペトローヴァの冷たく冴えた美貌、冬の湖を思わせる瞳は強烈な印象が残った。1952年生れ。映画作成時、19歳だった。出身地はフランス・パリ。出演作は「高校教師」とヴィスコンティの「ルードウィヒ神々の黄昏」ほか数本。ペトローヴァはバレリーナだったが、カンヌ映画祭で実験的小品に出ているところを、ヴィスコンティに見出されて映画界入りしたらしい。デビューそこそこでズルリー二、ヴィスコンティという名監督の作品に出演したが、演技的基礎がなかったためだろうか、消えていったが、その美しさは永遠に記憶に残る。
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