Vサインと古代エジプト
日本最古のVサイン。映画「億万長者」(昭和35年)中原ひとみ(右)
同じ身ぶりでも国が違えば意味するところは多様である。例えば、写真を撮られるときによくやる、ピースサイン。日本では全共闘の学生たちがピース(平和)の象徴としたり、グループサウンドの井上順が「ピース、ピース」と言っておどけていた。「サインはV」や「巨人の星」ではチャーチルの「勝利」(victory)の意味として使用している。だが西洋でのVサインの起源はチャーチルよりもずっと古い。三位一体(トリニタス)のシンボルである。だが三位一体という言葉や教理は聖書の中には出てこない。三位一体の教理はイエスやパウロには知られていなかった。キリストの時代よりも何世紀も前に、古代バビロニアやアッシリアには三つ組、つまり三位一体の神々がいた。キリスト教会は使徒たちの死後、それらの異教を破壊したのではなく、逆にれを採用した。聖なる三位一体は古代エジプトから来たのである。
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