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2010年10月15日 (金)

時代劇ブームの再来は本物か?

    ロードショーの映画をみるとなんと時代劇が目立つ。「大奥」(二宮和也、柴咲コウ)、「雷桜」(岡田将生、蒼井優)、「武士の家計簿」(堺雅人、仲間由紀恵)、「桜田門外ノ変」(大沢たかお、坂東巳之助)、「十三人の刺客」(役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹)、「最後の忠臣蔵」(役所広司、佐藤浩市)など。このような時代劇復活の背景は何か。①藤沢周平の映画化がみな高水準の作品だった。(「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」「武士の一分」「山桜」「必死剣鳥刺し」)②大河ドラマで歴女ブーム(「篤姫」「天地人」「龍馬伝」)③「大奥」で若い女性も時代劇をみるようになった。(とくに浅野ゆう子の滝山は秀逸。菅野美穂、安達祐実、池脇千鶴も健闘)これらの要因で長い間、時代劇は年寄りの見るもの、という固定観念が払拭された。④「宮廷女官チャングム」など韓国時代劇の影響。

    では、そもそも日本で「時代劇」が何時ころからシネマの王座となったのか。実は大正時代の全盛であった目玉の松ちゃんの映画(旧派)と阪妻などの「時代劇」とでは大きく異なることなっている。関東大震災によって、映画の中心が関西となり、急激に「時代劇」映画が発展した。旧派の尾上松之助映画が舞台的演出で、依然として女形を使っていたのに対して、新興の「時代劇」マキノ映画は、チャンバラがリアルで若い押し出しのよい男が出演して、女優を使っている。もう勝負は明らかであった。松ちゃんの人気も大正の終焉とともに過去のものとなった。変わって新しい時代劇スターが颯爽と活動写真に登場した。阪東妻三郎、月形竜之介、河部五郎、大河内伝次郎、高木新平、市川右太衛門、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、市川百々之助、羅門光三郎などが次々と頭角を現した。昭和初期の映画産業の隆盛のかげには農村不況による都市集中が映画人口を増大させるという社会的背景があった。平成時代劇の復活はなるであろうか。

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