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2010年10月10日 (日)

平和賞と文学賞

    今年のノーベル賞で一番の話題は獄中の劉暁がノーベル平和賞を受賞されたことだろう。これに対して中国政府が抗議している。かつてヒトラー政権下でオシエツキーが受賞したことや、ソビエト時代のパステルナーク(受賞を辞退)やソルジェニーツィンを思いおこさせる。村上春樹がノーベル賞を受賞すると期待している日本人は何やらとても暢気な国民のように思えてくる。どうやら花鳥風月を好む日本人は文学をいまだにファッションやブランドのように考えているフシがある。芥川賞、直木賞の作品に世界文学に比するものがないのも淋しい。最近の芥川賞作品に骨太で志のあるものが無くなったのも日本の状況なのだろう。売れることとトレンド、これしかないのが哀しい。ノーベル賞の選考は、物理学や化学賞のように学問研究の業績にかかわるものは一般人には公正なものかどうかわからないが、平和賞や文学賞になると委員会の気骨というか意思がみえてくるので注目されるところである。かつてイギリスの首相チャーチルが受賞したのが、平和賞でなくて文学賞だったのも、戦勝国側の栄誉を露骨に現すことを避けたためだろう。ちなみにノーベル賞に数学賞がないのはなぜか?一説によると、ノーベルが恋人を数学者に取られたからといわれている。

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コメント

中国は 世界博覧会をしていたと思う
日本では ノーベル賞は 喜ばしいことなんですけど。今回 中国のノーベル平和賞 中国国民は どう受け取るのだろうか。また 教育者は どう 生徒に伝えるのだろうか?伝えないのかなぁ?

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