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2010年9月 2日 (木)

情報産業と本の運命

    IT・情報技術の進歩は流通時間の短縮をもたらし、情報戦略を駆使した国際的な競争の激化や、ロングテールという新しいビジネス形態も見られるようになった。アマゾンはもともと洋書販売であったが、いまでは在庫商品の豊富さで1年間に数点しか売れない商品であっても、提供することでビジネス拡大に成功している。インターネット販売の成功例といえる。情報産業という新しいビジネスではプラットホーム(通信網)を整備し、いかに課金するシステムを構築するかが不可欠である。都市部ではネットカフェ、ブックカフェという新しい読書スペースも多数現れている。図書情報の電子化によってますます非図書館(紙の本のない図書館)が出現していく。世界のインターネット普及率をみてみよう。2007年のインターネット利用者数は14億7006万人で、世界人口約64億人の中で24%くらいの割合である。普及率の高いのは、オランダ91.4%、カナダ85.2%、ノルウェー80.9%、ニュージーランド80.4%、スウェーデン76.8%である。IT化の恩恵を受けられるのは先進国であり、途上国の中でも一部の富裕層の人に過ぎない。通信網の整備が行き届かない山間部や離島の人々の中にはIT化された製品を使いこなせない人が多数いる。このような情報格差(デジタル・ディバイド)をいかに解決するかが今後の課題である。また今年は「電子書籍元年」といわれるように、アップルの多機能情報端末iPadアイパッドの登場を契機に、日本でも電子書籍の普及が現実味を帯びてきた。プラットフォームの整備という課題はあるものの、急伸する電子書籍というのは書店や図書館にとって抗いようのないのも事実である。日本の書籍・雑誌の年間販売額は約2兆円といわれ、企業にとっては大きな魅力である。アメリカでは今年、百年以上続いた全米にチェーン店をもつ書店が身売りされたという。紙の本は時代遅れとなり、書店は姿を消すのか。いま出版流通は大きく変わろうとしている。

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コメント

すべての産業が傾く中、景気のいい話は、ほとんどインターネット関連ばかりですねぇ。
出版関連のみならず、既存の産業に「ネット」を加味することで、すべての産業が刷新されていく。
予備校業界も例外ではなく、「ネット予備校」が急速に普及しつつあります。
産業構造が根こそぎ変わってきてしまっているので、これは後世、第3次産業革命と名づけられることになるかもしれませんね。

いつも当ブログを見ていただきありがとうございます。世界史ドットコムさんって、神野正史さんのですよね。ケペルは古いので新しい学習方法は知らないのですが、歴史ほど学んで楽しく、人生に役立つ科目は他に無いと思います。いまはNHK高校講座「世界史」を見てますが、あれは受験生向きというより、老人向きセミナーですね。

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