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2010年9月30日 (木)

神無月の由来について

   明日から10月。空はどこまでも青く、野山はあざやかな色をそめ、草木はみのり、大気はひえびえと澄む。あてもなく郊外を散策するにはふさわしい季節である。古来より日本には月の和名がある。ムツキ、キサラギ、ヤヨヒ・・・。文献に初めて現れるのは「日本書紀」神武紀である。このなかの神武紀・戍午年を中心に、一月、二月という漢字に訓が施されている。

春二月キサラギ、三月ヤヨヒ

夏四月ウヅキ 五月サツキ 六月ミナツキ

秋八月ハヅキ 九月ナガツキ

冬十月カミナヅキ 十有一月シモツキ 十有二月シハス

ここでは、一月と七月が欠けている。しかし、神武天皇即位の辛酉年正月をムツキと訓ませ、さらに七月は安寧紀に即位の月として掲げてある。このような読み方は、後世に伝えられた月名と全く同じである。「日本書紀」の訓がいつ付けられたかという疑問はさておいても、月名はかなり大昔より同じ言い方をされてきた、基本的な言葉であることがわかる。さて、陰暦10月を神無月(かんなづき)という。この月は諸国の神々が、ことごとく出雲の国に旅立たれるため、神々が留守であるというので神無月といった。しかしその由来については異説がある。『語意考』では、10月は雷が鳴らなくなる月、だから「雷なし月」の意からきた月名だとしている。『大言海』では、10月は、翌月の新嘗の設けに、新酒を醸す月、つまり「醸成(かみなん)月」の意からきている月名で、神無月は当て字だとしている。また『和訓栞』などでは、「神嘗(かみなめ)月」「神奈月」あるいは「神の月」がその語源であろうと説明している。

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