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2010年9月16日 (木)

フランス人の不寛容性

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    アンドレ・ジイドの「一粒の麦もし死なずば」の一節に次のような話がある。

僕の級も学校も二つの党派に分かれていた。カトリック派とプロテスタント派だ。アルザス学校へ入学して初めて、僕は自分がプロテスタントだと知った「貴様はカトリックか?それとも新教か?」これ等の奇異な言葉を生まれて初めて耳にしたので、完全にあっけにとられて、僕はそれが何のことか解らないと答えた。中に1人、親切な生徒がいて僕のために説明の労を取り、「聖母マリアを信じるのがカトリックだよ」と教えてくれた。それをきくと僕は叫んで云った。自分はプロテスタントに相違ないと。小さな痩っぽちの、今まで黙っていたのが、急に叫んで云った。「僕の父は無神論者だよ」偉そうな調子で言われると、皆が当惑してしまった。

    16世紀後半、カトリック教徒とユグノーと呼ばれたプロテスタントとの間で激しい戦争が行われた。有名な「サン・バルテルミの虐殺」という大量虐殺が行われたのもこの頃である。アンリ4世がナントの勅令を発して戦いはようやく終結したが、17世紀を通じてプロテスタントに対する圧迫はやまず、その結果、フランスではプロテスタントは減少した。現在、フランスではカトリック教徒は約80%以上であり、プロテスタントはわずか数パーセントにとどまり、ほかに若干のユダヤ教徒、イスラーム教徒がいる。さきごろフランス上院では、ブルカ禁止法が欧州で初めて成立した。

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コメント

この一説を読んだだけで、ちょっと先を読みたくなりまして、調べてみたら、絶版でした。(+_+)

たしかに、フランス人の不寛容性を示す事柄は多いですねぇ。
なんでもフランスでは、観光客が「Excuse me」と尋ねかけても、たとえ英語が理解できても「ここはフランスだ、フランス語で聞け!」と突っぱねる、という話を読んだことがあります。
日本人なんか、英語ができなくても、一生懸命きいてあげる人が多いのにね。

ちなみに、アンリ4世は、もよおしたら、その場で排便し、「トイレに行く(当時のフランスはおまるでしたから「おまるでする」という表現の方が正しいですが。)」という発想がなく、つねにウンチ臭かった、という逸話がありますが、本当でしょうかねぇ???
「ウンチ臭かった」のではなく「ニンニク臭かったのだ」って書いてある本もある。
臭かったことは間違いみたいですけど・・・(苦笑)

いつも面白い話題をありがとうございます。ヴェルサイユ宮殿にはトイレがなかった、という話はよく聞きますが、かのマリー・アントワネットも大きなスカートの中で陶器のおまるで用をすませていたらしい。考えてみればウォシュレットでお尻を洗うようになったのもここ10年の習慣ですね。人糞の臭いは日本でも50年前までは、田んぼに肥え溜があって臭かったです。家庭の便所も水洗じゃないので、溜まるとはね返りがありました。今は懐かしい思い出か。中世、宮殿にトイレが無いのは病原菌の感染を防ぐためらしい。院内感染のある大病院より安全かもしれない。

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