神武以来の出来事
「神武以来」(じんむいらい)とは「先例のないことの誇張した表現」(広辞苑)とある。ただし読みは「じんむこのかた」とある。昭和31年の春闘を前に、総評副議長の太田薫(1912-1998)が2・1スト(昭和22年)を上回る「神武以来のストを打つ」と言ったのがきっかけで流行した。「神武以来の美少年・丸山明宏」、「神武以来の天才・加藤一二三」などいわれた。この年半ばからの好景気は「神武景気」と呼ばれたが、設備投資や輸入額を激増させはしたものの、労働者への見返りは少なく、「天照らす景気」と揶揄された。
ところで気になるのが民主党代表選。いまのところ菅が一歩リードという新聞報道もあるが、現実は数の論理で決まるだろう。もし新首相誕生になれば、2006年9月の小泉→安倍→福田→麻生→鳩山→菅→小沢、なんと4年間で7人の首相。これこそ神武以来の出来事だろう。代表選はポイント制。国会議員822p、地方議員100p、党員・サポーター300pの計1222Pである。一部白紙投票が流出したり、名義貸しサポーターにも投票用紙が送られていることなどから公正な選挙とはいえない。週刊誌には小沢と青木議員とのスキャンダルが流出している。仁義なき権力争いで数ポイント差の勝負となれば紛糾することも考えられる。今回の選挙は事実上の首相を選ぶ選挙だけに明るく正しい選挙でありたい。
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