雪舟とダ・ヴィンチ、左甚五郎とデカルト
邪馬台国の女王卑弥呼は魏に遣いを出した。つまり卑弥呼は曹操や諸葛孔明ら三国志の人と同じ時代の人であったことがイメージできる。このように日本史は世界史とつねに関連している。源義経=ジンギスカンというトンデモ学説も同時代人だから言えることである。戦国時代の風雲児織田信長(1534-1582)がロシアの絶対王政のイワン雷帝(1530-1584)やエリザベス1世(1533- 1603)とほぼ同時代ということも頭に入れておけば世界史と日本史が関連して覚えられる。雪舟とダ・ヴィンチはほぼ同時代。雪舟が周防の大内教弘のはからいで「四季山水図」(山水長巻)を描いていたころ、ダ・ヴィンチはミラノのルドビーコ・イル・モーロに仕えて「スフォルツァ騎馬像」を制作していた。東西の最高の画家が同時代に生きたということも興味深い事実である。徳川家康とシェイクスピアの没年は同じ1616年だが、1600年の関ヶ原合戦の年にシェイクスピアは悲劇「ハムレット」を書いていた。江戸初期の大工の棟梁、左甚五郎(1594-1651)と「われ思う、ゆえにわれあり」の哲学者デカルト(1596-1650)という一見関係のなさそうな二人が同時代人だという話も面白い。篤姫と西太后も同じ年。徳川家と清朝の滅亡と共通する。
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