アウグスティヌス「三位一体論」
ある日、アウグスティヌス(354-430)は浜辺を散歩していた。すると前方に、1人の子どもが砂遊びをしている。アウグスティヌスは子どもに近寄って言った。「坊や、何をしているの」子どもは「ぼくは砂の穴を掘って、ここに海の水を全部入れようとしているの」と答えた。アウグスティヌスは笑いながら、その子に言った。「それはできないことだよ、この大海の水を、こんなちっぽけな砂の穴にいれるなんて」。そのとき、子どもはアウグスティヌスを見つめながらいった。「三位一体のわけを人間の理屈でわかろうとすることに比べれば、大海の水を砂の穴に入れることのほうが、ずっとやさしいよ」そして、その子どもの姿は消えていった。これは、アウグスティヌスが実際に体験した本当の話である。
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はじめまして大絶画と申します。
復刊ドットコムにアウグスティヌスの『三位一体論』の文庫化をリクエストしました。皆さんの投票次第で『三位一体論』が文庫化される可能性があります。
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投稿: 大絶画 | 2011年1月28日 (金) 08時15分
コメントありがとうございます。三位一体の奥義、知りたいですね。自分には全然わかりませんが。ペルソナ、位格、ますます、わかりません。不思議なことに、興福寺の阿修羅も三面ありますね。
投稿: ケペル | 2011年1月28日 (金) 09時31分