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2010年8月18日 (水)

非女子図鑑

    タイトルの「非女子」とは、意味不明だが、いわゆる普通の女子にありがちなイメージ、可愛い、女の子ぽい服装、料理好き、など嫌いな女性もいるだろう。一般的にこうあるべきステレオタイプの女性像ではなく、自分なりに正直に一所懸命に生きている女性のことか。

  映画「非女子図鑑」はオムニバス形式で現代に生きる様々な女性像を描く。神官を好きになって、マジナイに凝る女子高生。武闘派女子。ブラジャーをしない考古学女子。男子になろうと男役のオーデションを受ける女子。混浴が趣味の女子。化粧にも流行の服にも興味のない悪趣味な女子。ちょっと風変わりなテーマでありえない話ばかりだが、非女子をいろいろと並べるとそこには現代の女性問題がみえてくるように思える。一方でカワイイという日本語が海外にまで知られるほど産業化しつつあるなか、男性と女性の性の分化にせめぎ合いがみられるのが現代であろうか。とくに最後の一編、仲里依紗の「死ねない女」。失恋して自殺を図ろうとするが、死んだあとのことを考えると死ねなくなった。そこで部屋をかたずけたり、料理をしたり、お化粧したり、新しい服を買ったりする。もともと美形なので変身すると人生やりなおしできるようにおもえるのだが。他の一編「混浴heaven」でも露天風呂につかって朝日を見たら死ぬことをわすれたという人もいる。人生をいろいろな角度から眺めるのも精神にとってよいようである。

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